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プラハ空港ガイド2026:59系統、Airport Express、深夜バス、そして市内へ向かう正しいチケット
プラハ空港は、初めてでも思っているより簡単です。ただし、到着後に出てくる前に「自分が必要としている乗り換え」が何かを決めておくことが条件です。よくある失敗は、59系統、100系統、Airport Express、タクシーを“同じ問題を解決する手段”として扱ってしまうこと。しかし空港公式とPIDの案内は、そうではないと示しています。
文MomentBook Editorial公開更新
プラハ空港は、初めてでも思っているより簡単です。ただし、到着後に出てくる前に「自分が必要としている乗り換え」が何かを決めておくことが条件です。よくある失敗は、59系統、100系統、Airport Express、タクシーを“同じ問題を解決する手段”として扱ってしまうこと。しかし空港公式とPIDの案内は、そうではないと示しています。
「どうやってプラハ市内へ行くか」だけでなく、次のどれに向かうのかを先に分けると理解しやすくなります。メトロA側の中心部/メトロBエリア/中央駅/そして深夜到着で通常のメトロの考え方が通用しないケースです。これが決まれば、空港交通の全体像が整理されます。
先に知っておきたいこと
- プラハ空港は、市内中心部への最速の公共交通として、Terminal 1またはTerminal 2からNádraží Veleslavínまで59系統トロリーバスに乗り、そこからメトロAへ乗り換えるルートを案内しています。
- 空港案内では59系統はVeleslavínまで約15分、PIDでは市内中心部まで全体で約35分です。
- 100系統はZličínへ行き、メトロBに接続し、PIDでは市内中心部まで約45分です。
- Airport Expressは、Prague Main Railway Station(プラハ本駅)へ直通するバスで、料金は200 CZKです。
- 通常のPIDチケットおよび24時間券、72時間券はAirport Expressには適用されません。
- PIDは空港移動に90分券を推奨しています。2026年は、紙で50 CZK、PID Lítačkaアプリで46 CZKです。
- 紙のチケットは最初の乗車時に1回だけ打刻が必要で、アプリチケットは出発の少なくとも60秒前に有効化する必要があります。
- Terminal 1は非シェンゲン便、Terminal 2はシェンゲン便です。
- 深夜路線の907と910はTerminal 2から運行し、通常のPID運賃が適用されます。
- プラハ空港は公式の空港タクシーサービスとしてUber Airportを案内し、ターミナル外での客引きのようなものには応じないよう注意しています。

*画像出典:Wikimedia Commons / Pavel Hrdlička*
59系統は、初めての市内移動の基本ルート
空港公式ページは、ここがかなり明確です。プラハ市内中心部へ最速で行くなら、Terminal 1またはTerminal 2から59系統トロリーバスでNádraží Veleslavínまで行き、そこからメトロAへ乗り換えます。バス区間は約15分で、PIDでは市内中心部までの所要時間を全体で約35分としています。
そのため59系統は、初めての訪問者にとって“無難なデフォルト”になりやすいルートです。特に、宿がメトロA側の流れに自然に合う場所、または歴史地区の近くにある場合、タクシー代を避けつつスムーズに中心部へ入れる選択肢になります。
ここで重要なのが、チケットの選び方です。PIDは空港との往復には90分券を明確に推奨しています。空港移動は乗り換えが入ることが多く、荷物を持って歩く時間も発生しやすいため、多くの旅行者にとって30分券より適しているからです。30分券は“市内の短い移動向け”という位置づけです。
100系統は、メトロBに合う目的地向け
100系統が間違いというわけではありません。より“目的地依存”なだけです。空港案内では、100系統はZličínまで約18分で、その地点でメトロBに接続するとしています。PIDでは市内中心部まで全体で約45分です。
この路線が合うのは、目的地がメトロAよりメトロBのほうに位置しているとき、またはネットワークとしてZličín側に向かうことが最初から分かっているときです。宿がBの回廊沿いなら、空港が“全体として最速の中心部推奨”として示している59系統よりも、より直接的に機能することがあります。
一方、初めての人がよくやりがちな誤解として「100系統は59系統と入れ替え可能」と思ってしまう点がありますが、それは違います。59系統は中心部への基本推薦で、100系統は“メトロBに目的地が合うから選ぶ”ルートです。
Airport Expressは、中央駅と鉄道の乗り継ぎ向け
Airport Expressは、通常の市内バスとは別の問題を解決する手段です。空港は、Airport Expressが空港とPrague Main Railway Stationを直結し、列車サービスへの乗り継ぎや大きな荷物のための追加スペースを強調しています。空港ページでは所要時間を約40分とし、PIDでは約45分、運賃は200 CZKです。
そのためAirport Expressが特に便利なのは、目的地が“単に市内中心部”ではなく、プラハ本駅そのもの、チェコ鉄道への乗り継ぎ、またはPraha hlavní nádražíから行きやすい宿である場合です。この状況なら、システム全体の中でも非常にきれいな移動になる可能性があります。
ただし、AEを通常のプラハのチケット体系の延長だと考えてはいけません。PIDは、通常のプラハチケットおよび24時間券、72時間券はAirport Expressには適用されないと明記しています。つまり、AEは別運賃の便利ルートで、通常の市内交通チケットの“無料の追加”ではありません。
深夜到着は、昼間とは別の考え方が必要
PIDの空港概要でも見落とされやすいポイントがあります。深夜バスは「昼間の計画を少し遅く続けただけ」ではありません。夜間路線として挙げられているのは907と910で、どちらもTerminal 2発です。所要時間はそれぞれおおよそ50分、45分で、運賃は通常のPID運賃のため、料金の考え方は路線が変わってもシンプルなままです。
この違いが効いてくるのは、遅い時間に着いて「通常どおりのメトロ乗り継ぎがまだ動いているはず」と思ってしまう場面です。そうとは限りません。すると、昼間の感覚で「59系統と100系統のどちらが速いか」を考えるのが正解ではなくなります。正しい問いは「どの夜間ルートが、宿に最も近いところまで現実的に運んでくれるか」です。
ターミナルの考え方も重要です。PIDはTerminal 1が非シェンゲン、Terminal 2がシェンゲンを担当するとしています。プラハ空港は、公共交通のバス停は到着ホールの目の前にあるとしていますが、非常に遅い時間に到着する場合は、夜間の選択肢が昼間の標準とまったく同じ場所から出ると決めつけず、空港マップで現在の停車位置を確認する価値があります。
チケットのルールは、思う以上に大事
空港は、通常の公共交通チケットは乗車前に購入するべきだと案内しています。また、券売機は両ターミナル内とバス停の近くにあるとも説明しています。到着ホールのDPPカウンターは現在、Terminal 1が7:00〜21:00、Terminal 2が9:00〜21:00で営業しているため、その時間外はセルフサービスが重要になります。
PIDが挙げる“間違いを防ぐ”ためのルールは次の通りです。
- 紙チケットは最初の乗車時に1回だけ打刻される
- 打刻のやり直し(再打刻)はチケットを無効にする
- アプリチケットは出発の少なくとも60秒前に有効化する
- 各乗客はそれぞれ自分のPragueチケットを持つ必要がある
また、乗り継ぎ以上にプラハ滞在があるなら、複数回の単発より24時間券や72時間券のほうが合う場合があります。2026年、PIDは24時間券を紙150 CZK/アプリ140 CZK、72時間券を紙350 CZK/アプリ340 CZKとして掲載しています。これらのパスは通常のPID移動に対応しますが、Airport Expressには対応しません。
もう1つ知っておきたいのが荷物です。PIDは、25×45×70cmまでの荷物は無料で運べるとしています。これを超える場合は、同じ有効時間を持つ自分の旅行書類と同一の有効時間で最大180分まで、有効な20 CZKの荷物チケットが必要です。
タクシーは「公式の手順」を使うとシンプル
公共交通を使いたくない場合、プラハ空港は公式の空港タクシーサービスをUber Airportとして案内しています。Uberアプリ、セルフサービスキオスク、サービスカウンターから注文でき、迎車場所は両ターミナルの到着ホールの目の前にあると空港は説明しています。
逆に、やってはいけないことも空港ははっきり述べています。非公式のタクシー案内では、ターミナル外で声をかけてくる乗車提案には応じないように勧めており、「Official Taxi」のようなラベルがあっても、それが公式サービスを意味するわけではない点に注意を促しています。さらに、公式以外のサービスを使う場合は、空港は料金の保証をしないとしています。
つまり、プラハ空港でのタクシーは“衝動的に拾う”のではなく、“手順として選ぶ”ものです。最もスムーズなプライベート移動を望むなら公式のUber Airportの流れを使い、費用対効果を優先するなら、多くの旅行者にとっては通常の公共交通のほうがより強い選択になります。
シンプルな判断フレーム
- 初回のプラハで、最も分かりやすい市内アクセスが欲しいなら59系統
- 目的地がメトロAよりメトロBに合うなら100系統
- 本当の目的地が中央駅、または鉄道の乗り継ぎならAirport Express
- 深夜到着なら、昼間のメトロ乗り継ぎを前提にせず夜間バスの考え方で判断
- 通常の空港移動なら90分券(ただし24時間券や72時間券のほうが合う状況が分かっているならそれを検討)
- 紙は1回だけ打刻、アプリは事前に有効化、そしてAEは別運賃であることを忘れない
プラハ空港自体は難しくありません。混乱の原因は、目的地ではなく路線名だけで選ぼうとしてしまうことです。59系統、100系統、Airport Express、深夜バスそれぞれが担当する“役割”に合わせて選べば、空港から市内への移動はずっと簡単になります。